講座内容
このスクールはこれから超音波(エコー)検査技術習得を始める方の為に企画しました。何から始めたらよいのか?ともかくプローブを走査してみてはいるが、対象臓器の抽出が上手くできないという方や参考書を読んではいるが実際の検査に自信がないという方に、実際のエコー走査に必要な理解すべき超音波の原理を復習していただき、さらに「装置はどのように調整すれば良いのか?」、「画像の描出方法は?」「探触子(プローブ)の当て方と向きはどうすれば良いのか?」等について、モデルを用いての実際の走査を経験して頂きます。呼吸の調整や体位変換をどう指示すると良い画像が描出記録できるのかなどについても実際に体験いただきます。最後に代表的症例の典型的サインについて学んでいただき、また、本セミナーでは、レベルに合わせて領域ごとに3つのコースをご用意しております。明日からのエコー診療に役立てていただければ幸いです。
超音波装置取り扱い編
この超音波装置取り扱い編(全領域共通)は臨床で超音波の基礎を学びます。超音波診断装置のパネル面には多数のスイッチやダイヤルがあり、初心者の方は戸惑われることと思います。このハンズオンでは、装置の電源の入れ方からはじまり、さらに実際の臓器を描出して装置の調整の仕方を学んでいきます。セクタプローブでは心臓、コンベックスプローブでは腹部臓器、リニアプローブでは頸部血管を描出して、プローブの特徴や各モード(Bモード・カラードプラ法・パスルドプラ法・Mモード法・CW法)などを実践で学んでいきます。
超音波の原理を理解して、診断装置の性能を引き出して検査に望むことが出来るようになることを目指します。
※臓器を描出することを目的とはしておりません。各領域の臓器描出を目標としているかたは、各領域のベーシックコースにお進み下さい。
基礎と物理特性 |
装置の構成・原理 音響インピーダンス 減衰特性 |
装置の調整 |
ゲイン STC フォーカス 診断深度 ダイナミックレンジ ROI フレームレート |
プローブと周波数 |
コンベックスプローブの特徴 リニアプローブの特徴 セクタプローブの特徴 |
各モード |
Bモード カラードプラ法 パスルドプラ法 Mモード法 CW法 |
アーチファクト |
多重反射 ミラー効果 サイドローブ 屈折 |
講座監修
木曽丈晴
・医療法人社団聖嶺会立川記念病院
・日本超音波検査学会代議員
・茨城県超音波研究会役員
・鈴鹿医療科学大学院医療科学研究科 医療科学専攻科
・つくば国際大学診療放射線技術科非常勤講師
・診療放射線技師
・超音波検査士(表在・循環器・消化器・泌尿器・血管・検診)
・消化器内視鏡技師